【1月26日 AFP】ペルーにあるインカ帝国時代の城塞(じょうさい)都市遺跡マチュピチュ(Machu Picchu)で25日、入場券販売の民営・オンライン化に抗議するストライキやデモが行われた。

 ツアー業者や土産物店は抗議のために休業。観光列車の線路を住民らが封鎖したため、観光客は遺跡の入り口までの残り3キロを歩くことを余儀なくされた。

 警察は夕方、催涙弾を使って線路をふさいでいたデモ隊を解散させた。逮捕者はない。

 観光客は抗議デモによって旅程を乱されたが、文化省のSNSはマチュピチュへの訪問は「完全に平常通り」だとしていた。

 地元団体は、入場券販売を請け負う企業は年間320万ドル(約4億7000万円)もの手数料を稼ぐことになるとして非難している。

 国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産のマチュピチュ遺跡は、人気の観光地となっており、劣化が激しい。政府は昨年9月、遺跡内の3か所を一時閉鎖した。

 一方、1日当たりの入場券の発行数は今月、それまでの最大3800枚から4500枚に増やされた。(c)AFP