旧フランス領インドの都、今も残る植民地時代の影響
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■仏印友好のシンボル
マネ氏はフランスに関する話をいろいろ聞きながら育ち、「想像をめぐらせた」と語る。おじも第2次世界大戦(World War II)中にフランス軍の一員としてアルジェリアで戦ったという。「私たちがフランスを恨んだことは一度もない」
英国の植民地だったインド各地の街が道路を改称したり、帝国指導者の銅像を取り壊したりして過去の遺産を消し去ろうとするのとは異なり、ここにはフランスの面影が残っている。
フランスの守護聖人ジャンヌ・ダルク(Joan of Arc)の大理石像が立ち、コロニアル建築の邸宅が並ぶ旧フランス人居住区「ラビルブランシュ(La Ville Blanche、白い町)」は観光客でにぎわっている。
ベーカリーを始めるためにフランスからやって来たサルア・サールさん(44)は「クロワッサン、バゲット、パン・オ・ショコラ、レモンタルト、チョコレートタルトが人気」だと語った。
もう一つ、フランスとの絆を示すシンボルとして、高さ13メートルのエッフェル塔のレプリカが間もなく披露される。
プドゥチェリのフランス人社会を代表する議員のシャンタル・サミュエルダビド氏は「ここにいる誰もが知っていて、世界中の誰もが分かる、仏印友好のシンボルを持とうというアイデア」だと語った。(c)AFP/Abhaya SRIVASTAVA