【1月20日 AFP】フランスの子どもたちが青いセーターにグレーのズボンの制服で登校する日も近いかもしれない。エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が今週、約100の公立学校で試験的に導入すると発表した制服のデザイン案が19日、明らかになった。

 仏紙フィガロによると、政府はデザイン案として、白かグレーのポロシャツに青いセーター、グレーのズボンを検討している。AFPの取材に対し、政府関係者の一人もフィガロの報道内容を認めた。

 地方自治体はいくつかの条件付きで独自の制服を選択できるが、色については政府が提案しているという。

 フィガロによると、制服代の半分は公費で賄われる。

 学校制服は、日本や英国、米国の大半の州などでは以前から当たり前のものになっているが、フランスなどの欧州諸国では長年、導入に反対する声が多かった。

 しかし、マクロン氏は今週、国威発揚と、極右への支持拡大に対抗する取り組みの一環として、制服は家庭間の格差を解消するとともに、各自が尊重される環境をつくり出すと主張し、今年から任意の約100校で試験的に制服を導入すると発表。良好な結果が出れば、2026年から全国で導入するとした。

 さらに、小学校から全児童にフランスの国歌「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」を必ず学ばせることに賛成するとも述べた。(c)AFP