【8月28日 AFP】フランス南部カンタル(Cantal)県で、トップレスで街を歩いた女性が訴追されたことを受けて、裸になる権利をめぐり女性を擁護する市民と観光客らが26日、抗議デモを行った。

 マリナさんと名前のみ公表されているこの女性は、同県オーリヤック (Aurillac)の恒例行事で多数の観光客が訪れる大道芸フェスティバルが開かれていた23日に、市内を上半身裸で歩いた。

 マリナさんは翌24日、地元紙に対し、その日は「ものすごく暑かった」ため「男性の半数」がTシャツを脱いでおり、自分も同じようにしたいと感じたと説明。警察から服を着るよう求められたものの拒否したため、取り調べを受けた。

 26日には、マリナさんに連帯を示す約1000人がデモ行進を行った。上半身裸の女性も多数おり、トップレスの男女の中には、胸に「何が違う?」とマーカーで書いた人もいた。

 デモは平和的に始まったものの、当局によると、参加者の一部が裁判所前でフランス国旗を燃やしたり、裁判所構内に押し入って放火に及んだりするなど、悪質な行為も見られた。

 フランスの法律では、ビーチでトップレスになり日光浴をすることは性的な露出とは見なされないものの、近年実行する人は減ってきている。(c)AFP