【1月19日 Xinhua News】中国安徽省量子計算工程研究センターによると、中国の第3世代超伝導量子コンピューター「本源悟空」は北京時間15日午前10時現在で世界のユーザー向けに演算タスク3万3871件を完了した。世界60カ国余りの延べ35万人を超えるユーザーからアクセスがあり、海外では米国からのアクセス数が最も多かったという。

 同省の量子コンピューティング企業、本源量子計算科技(合肥)が開発し、今月6日に同社で稼働を開始。世界のユーザー向けに期間限定で無料開放し、量子計算タスクを受け付けている。独自開発した72ビットの超伝導量子チップ「悟空芯」を搭載し、プログラム可能で引き渡し可能な超伝導量子コンピューターとして現時点で先端の性能を誇る。

 同社副総裁で本源量子計算クラウドプラットフォームの責任者である趙雪嬌(ちょう・せつきょう)氏は、登録ユーザーを見ると、米国やブルガリア、シンガポール、日本、ロシア、カナダなど61カ国のユーザーが遠隔で中国の「悟空」にアクセスしており、このうち米国からの登録、アクセス数が最も多いと紹介した。(c)Xinhua News/AFPBB News