【1月17日 AFP】フランスで昨年、出生数が第2次世界大戦(World War II)以降で最低となった。国立統計経済研究所(INSEE)が16日、発表した。

 INSEEによると、2023年の出生数は約67万8000人で、前年比で6.6%減となった。この数字は1946年以降で最も低い。

 1人の女性が生涯に産む子どもの推定人数を示す合計特殊出生率は1.68で、前年の1.79から低下した。

 一方、総人口は同期間における死亡数減少により0.3%増加し、2024年1月1日時点で6840万人となった。

 2023年の死亡数は63万1000人で、前年比6.5%減。22年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と熱波により、例年よりも死亡数が多かった。

 他方で、流入した移民18万3000人も総人口増加に寄与している。

 平均寿命も記録を更新。女性は85.7歳、男性は80歳となった。(c)AFP