【1月17日 AFP】(写真追加)昨年2月に世界最高齢の犬として認定され、10月に死んだ「ボビ」について、認定者のギネス・ワールド・レコーズ(Guinness World Records)が16日、その信ぴょう性に疑いがあるとして、記録を一時停止した。

 ボビは、ポルトガル・レイリア(Leiria)近郊の村コケイロス(Conqueiros)で飼い主のレオネル・コスタさんと一緒に暮らしていた。昨年、31歳と165日で死んだとされていた。「ラフェイロ・ド・アレンティジョ」というポルトガル原産の牧畜犬の純血種で、寿命は通常12~14歳。

 ギネス・ワールド・レコーズの広報はAFPに「まだ調査が行われている最中だが、(ボビの)『存命の世界最高齢の犬』および『史上最高齢の犬』の記録を一時停止する。調査結果が出るまでの措置だ」と述べた。

 公式HPには、疑いについての詳細は掲載されていない。

 だが、英米のメディアは、ボビの足の毛の色が、子犬だった頃の写真と違うように見えると指摘する声を伝えている。

 また、ポルトガルの首都リスボンの獣医師は昨年、ボビについて「動作に問題はないし、筋肉の状態を見ても、高齢犬のようには見えない」とAFPに述べていた。

 記録が一時停止されたのを受け、飼い主のレオネル・コスタさんは「疑いには根拠がない」と反論。背景には「獣医師会の一部のエリート」が関与しているはずだとし、ドッグフードではなく常に「自然の食べ物」を与えていたことが受け入れられないのだろうと指摘した。

 コスタさんによると、ボビはリードにつながれたことがなく、若いころは村外れの森を走り回っていた。高齢になってからは、庭で飼い猫とゆっくり過ごす日々を送っていたという。(c)AFP