【1月16日 東方新報】米国ラスベガスで12日に閉幕した世界最大の家電とITの見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(International Consumer Electronics ShowCES)」において、中国のテクノロジー企業がその存在感を示し、ハイテク分野でのブレークスルーの最新状況と成長した独自のイノベーション能力を顕示した。

 今年は昨年の2倍以上となる1100社を超える中国企業が参加し、新世代の半導体ディスプレイ、人工知能(AI)、ロボット工学、自動運転、拡張現実(AR)などの最先端技術や製品を紹介した。

 中国の家電メーカーTCL科技集団(TCL Technology)は、115インチ(292センチ)の大画面を持つ世界最大の量子ドットミニLEDテレビ、AI搭載タブレット、ARゴーグル、車載ディスプレイ、スマートコックピットを展示した。

 中国の大手ディスプレイ・パネル・メーカーである「京東方科技集団(BOE)」は、フレキシブル有機発光ダイオードディスプレイ、透明ディスプレイ・パネル、4KミニLED曲面ディスプレイ、「吉利汽車(Geely Automobile)」の新型電気自動車「ギャラクシーE8」に搭載された「45インチ(114センチ)8Kボーダレス・コックピット・スクリーン」など、多数の新製品を発表した。

 中国のスマート家電メーカー「Dreame Technology」は、ロボット掃除機やロボット芝刈り機など、複数の革新的なロボット製品を発表した。

 中国のロボットテクノロジー企業「九号機械人(Segway Robotics)」は、レストランで使用されるフードデリバリーロボットやホテルのサービスロボット、AIを搭載したスマート芝刈り機など、特定の作業用に設計されたさまざまなロボットを展示した。

「国研新経済研究院」の創設者で、院長の朱克力(Zhu Keli)氏は「一流家電メーカーや創新的な組織が集まる世界最高峰のハイテクショーに参加することで、中国のハイテク企業のブランド認知度と影響力が世界的に高まり、彼らの新興テクノロジーや創新的な能力を海外の消費者に知ってもらうことができる」と、ショー参加のメリットを強調する。

 商務部国際貿易経済合作研究院電子商取引研究所の洪勇(Hong Yong)研究員は「中国のハイテク企業は技術革新の最前線にあり、最先端技術で目覚ましい躍進を遂げている。彼らは国際舞台で競争力を高め、『メイド・イン・チャイナ(中国製造)』から『クリエイテッド・イン・チャイナ(中国創造)』への転換を推進することにつながる」と述べる。

 自動運転とEVバイクの分野における中国のイノベーションもまた世界の注目を集めた。

 自動運転スタートアップ企業「文遠知行(WeRide)」は自動運転ミニバスを発表し、中国最大級のEVバイクメーカーである「愛瑪(AIMA)」は今年CESデビューを果たし、EVバイクを含む多くの製品を紹介した。(c)東方新報/AFPBB News