【1月15日 AFP】南太平洋の島国ナウルは15日、台湾と断交し、中国と国交を樹立すると発表した。

 ナウル政府は声明で、台湾と「直ちに断交」し、今後は「いかなる公的な関係も交流も持つことはない」と表明。また、台湾が「独立した国家」ではなく、「中国の不可分な領土の一つ」との認識を示した。

 これを受け、台湾の外交部(外務省)の田中光(Tien Chung-kwang)政務次長も、「国家の尊厳を守るため」ナウルと断交すると表明した。

 一方、中国外務省の報道官は15日、「わが国はナウル政府の決定を評価し、歓迎する」とコメントした。

 太平洋諸国の間では、台湾との長年の関係を断つ国が相次いでいる。ソロモン諸島は2019年、台湾との外交関係を断絶して中国との国交樹立を発表し、各国に衝撃を与えた。

 ナウルの決定により、台湾が外交関係を維持する国は12か国のみとなった。(c)AFP