【1月15日 CNS】中国・甘粛省(Gansu)臨夏回族自治州(Linxia Hui Autonomous Prefecture)積石山パオアン族トンシャン族サラール族自治県で2023年12月18日23時59分、マグニチュード6.2の地震が発生した。地震発生後、同省の住宅・都市農村建設庁は、直ちに地震救援指揮部(対策本部)を設立し、レベルⅡの対応を開始した。そして、34の緊急評価機関から専門家671人を派遣し、災害地域に急行させ、住宅都市農村建設システムの救助活動を指導した。

  住宅は人びとにとって非常に重要であり、地震後の住宅緊急評価の実施は、住宅の倒壊による二次被害を防ぐためのものだ。

「私は緊急評価の専門家ではないが、12月19日の深夜に災害地域での作業の通知を受け取り、すぐに申し込んだ」と、蘭州隴原工程品質検査有限責任公司経営開発部の責任者である厳俐珺(Yan Lijun)さんは語った。厳さんは専門家ではないが、女性としての細心の注意を払い、データの記録や整理をすることができる。

 厳さんは20日7時、住宅緊急評価作業のために同じグループの専門家と一緒に、積石山県大家河鎮団結村に向かって出発した。

 厳さんによると、徹底調査を行うと同時に、グループのメンバーは住宅の損傷状況に基づいて、「これらの細かいひび割れは影響なく、安全に住める」「これらのひび割れは長く深すぎる。壁は倒れていないが、住めない」と、住民に住宅の安全知識を普及してまわった。

 住宅緊急評価の専門家たちの到着により、地元の住民の疑問はすぐに解消された。「住民は皆、私たちの専門的な意見が必要だ。一部の住宅は非常に小さな損傷しかないが、専門家の意見がなければ、彼らは中に入ることを恐れてしまう。私たちが調査を行い、結論を出し、説明することで、彼らは安心して住むことができる」と、蘭州隴原工程品質検査有限責任公司の品質責任者である馮莉(Feng Li)さんは述べている。

 この地震の発生後、住宅・都市農村建設部は緊急に中国建築科学研究院、中国都市計画設計研究院などの住宅建築と市政施設の専門家を組織し、閣僚級専門家グループを立ち上げた。これにより、技術交流や微信(ウィーチャット、WeChat)での質問応答などの形で、地元の技術者が都市農村の住宅建築の緊急評価を行うことを指導し、損傷状況を分析し、修復や使用などの技術的な意見を提出し、水道、ガス、暖房などの市政施設の応急救助・修理を指導した。

「現在、地震後の住宅緊急評価は全面的に完了した」と、甘粛省住宅・都市農村建設庁の関連責任者は述べている。次に、住宅の安全性の評価作業を開始し、災害後の生活再建に科学的根拠と技術支援を提供していくという。(c)CNS/JCM/AFPBB News