【1月15日 AFP】アイスランドの首都レイキャビク南西に位置するレイキャネス(Reykianes)半島南西端の漁師町グリンダビク(Grindavik)近郊で14日、火山が噴火し、少なくとも住宅3戸が溶岩流にのみ込まれた。住民は数時間前に退避し、人的被害はなかった。

 1回目の噴火が始まったのは14日午前8時で、町から450メートルほど先に地割れができた。さらに正午ごろ、町のはずれの地面にも亀裂が発生。国営放送RUVが放送したライブ映像には、溶岩が町に流れ込み、少なくとも3戸がのみ込まれる様子が捉えられている。

 当局によれば、噴火により、グリンダビクでは停電と断水に見舞われた。航空便には影響は出ていないという。

 アイスランドで火山が噴火したのは、ここ3年弱で5回目。昨年12月18日の噴火もグリンダビク近郊だった。

 同23日には全住民4000人に避難解除が出されていたが、帰還したのは数十人にとどまっていた。

 映像は1月14日撮影。上空からの映像はアイスランド沿岸警備隊が撮影・提供。(c)AFP/Jeremie RICHARD