【1月12日 AFP】カタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(Al Jazeera)は11日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で取材中にイスラエル軍の空爆を受けて死亡したジャーナリスト2人について、「テロ工作員」だったとするイスラエル側の主張を否定した。

 アルジャジーラ所属の記者ハムザ・ダハドゥ(Hamza Wael Dahdouh)氏と、フリーランス記者でAFPをはじめ複数のメディアでビデオジャーナリストとして取材に当たっていたムスタファ・スラヤ(Mustafa Thuria)氏は7日、ガザ地区ラファ(Rafah)入りしていた際に空爆を受け死亡した。

 アルジャジーラは、「同僚のハムザ・ワエル・ダハドゥ氏らジャーナリストの殺害を正当化する、根拠もなく誤解を招くイスラエル軍の試みを強く批判し、全面的に否定するとともに、大きな驚きを表明する」との声明を出した。

 イスラエル軍は前日10日、死亡した2人について「イスラエル軍に対する攻撃に能動的に関与していた、ガザを拠点とするテロ組織のメンバー」だったと主張。「攻撃の前に、2人はドローンを操縦しており、イスラエル兵を差し迫った脅威にさらしていた」と説明していた。(c)AFP