【1月11日 CGTN Japanese】中国中部の湖北省襄陽市で、3歳男児が3万元(約60万円)の指輪を拾って、家に持ち帰りました。親は息子が指輪を呑み込んでしまうのではないかと心配して、指輪を捨てました。指輪の落とし主は拾い主を探し当てて賠償を求めました。

 3歳男児の明ちゃんはその日、外で遊んでいて落ちていた指輪を見つけ、口にくわえて家に戻ってきました。それを見た父の王さんと妻は、路上で見つけたと息子から伝えられたので、安物の装飾品だと思い、息子が間違えて呑んでしまうことを心配して捨てたとのことです。

 持ち主の李さんは数日後に指輪の紛失に気づいて警察に通報しました。警察官は防犯カメラの映像から王さん夫婦を割り出しました。李さんは王さん夫婦に指輪を返すよう求めました。息子が当時拾った指輪が3万元以上の価値があることを知った王さん夫妻は驚いて、捨ててしまったと説明しました。

 しかし持ち主の李さんは、王さん夫妻は明ちゃんの保護者であり、捨てたのであってもその金額に応じて賠償する義務があると主張しました。李さんは弁護士に依頼して、王さん夫妻を訴える準備をしました。法律により、王さん夫婦は拾った遺失物を保管していなかったことで李さんに損害を与えた責任を負うことになりました。最終的に王さん夫婦は李さんから提供された購入領収書に基づき指輪の価格を確認した上で、相応の法的責任を負うことに同意しました。王さん夫婦は最終的に、最大で2万元(約41万円)の賠償を支払うことを認めました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News