【1月11日 AFP】2025年の大阪・関西万博に出展するフランス館のビデオグラフィックが公開され、屋上に緑豊かでロマンチックな庭園があり、外壁がドレープで包まれたようなパビリオンとなることが明らかになった。歴史的建造物を布で包む大規模アートで知られ、2020年に死去した美術作家のクリスト(Christo)氏にインスパイアされているという。

 フランス館のジャック・メール(Jacques Maire)総監督は、今回のパビリオンのテーマは「愛の賛歌」であり、来場者への「いざない」を意図していると話す。

「フランス館は『愛の賛歌』だ。この非常に特殊な建築物を通して愛を愛を表現しているとイメージしてほしい。また、ドレープに包まれたパビリオンは、故クリスト氏の作品のようでもある。パビリオンの入り口は、まるで劇場の正面のようだが、屋外から内部を見ることはできない。だからミステリアスであり続けるし、(来場者への)いざないでもある。万博で多く見かける、巨大なLEDパネルや投影映像があるようなものとは真逆だ」

 2025年4~10月で2800万人の来場者が見込まれていて、フランス館ではディオール(Dior)やルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)をはじめとする高級ブランドの他、ワインやチーズ、パンなどフランスの美食も紹介される予定だ。

 映像前半は公開されたビデオグラフィック、10日提供。後半はメール総監督のインタビュー、4日撮影。(c)AFP