【1月11日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は10日、紅海(Red Sea)で船舶への攻撃を繰り返しているイエメンの反体制派フーシ派(Huthi)に対し、攻撃を「直ちに」停止するよう求める決議案を賛成多数で採択した。

 米国と日本が提出した決議案は、「世界的な通商を妨げ、航海の権利と自由、地域の平和と安全を損なう」としてフーシ派の攻撃を非難し、即時の攻撃停止を求めた。

 採決では、ロシア、中国、モザンビーク、アルジェリアの4か国が棄権した。

 イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の軍事衝突以降、ハマスを支持するフーシ派による紅海での船舶攻撃が急増している。

 こうした状況を受け、船会社が紅海を避け喜望峰(Cape of Good Hope)を経由するルートへ航路を変更する動きが広がっており、航行時間とコストの増加といった直接的な影響が生じている。(c)AFP/Amélie BOTTOLLIER-DEPOIS