イスラエル軍が救急車攻撃、6人死亡 赤新月社
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【1月11日 AFP】パレスチナ赤新月社(Palestinian Red Crescent Society、PRCS)は10日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)中部デイルアルバラ(Deir al-Balah)で救急車がイスラエル軍の攻撃を受け、車内にいた救急隊員4人を含む計6人が死亡したと発表した。
赤新月社は声明で、パレスチナ赤新月社の救急車がデイルアルバラでイスラエル軍の攻撃の標的とされ、「6人の殉教者」が出たと述べた。救急車はガザを南北に貫くサラアルディン通り(Salah al-Din Road)を走っていたという。
AFPはイスラエル軍に本件へのコメントを求めたが、回答は得られていない。
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のジャガン・チャパガイン(Jagan Chapagain)事務総長は「容認できない」攻撃であり、「殺害行為を強く非難する」とSNSに投稿。「患者と医療従事者の保護に議論の余地はない。決して標的にされてはならない」と述べた。
これに先立ちイスラム組織ハマス(Hamas)が実効支配するガザの保健当局は同日午後、デイルアルバラにある病院の近くでイスラエル軍の空爆により複数人が死亡したと発表していた。ガザ紛争が始まって以降、120台以上の救急車が破壊され、医療従事者少なくとも326人が死亡したという。(c)AFP