【1月11日 AFP】イスラエル軍トップのヘルツィ・ハレビ(Herzi Halevi)参謀総長は10日、隣国レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)に対する強硬姿勢を強め、イスラエル軍はレバノン国内のどの村でも破壊できると述べた。

 イスラエル軍は昨年10月7日にイスラム組織ハマス(Hamas)の軍事衝突が始まって以来、ハマスと同盟関係にあるヒズボラともほぼ毎日交戦している。

 ハレビ氏はイスラエル軍が包囲するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で兵士らを集めて演説し、ガザでの戦いぶりから、必要があればレバノンでも戦えると確信したと語った。

 イスラエル軍の声明によると、ハレビ氏は「ガザで戦ったわれわれは、必要とあればレバノンでも戦える」「(ガザで)成し遂げた後、レバノンに入って破壊できない村はない」と述べた。

 AFPがまとめた統計によると、イスラエル・レバノン国境での対立が激化して以降、レバノン側は計188人が死亡した。うち141人はヒズボラの戦闘員、ジャーナリスト3人を含む20人以上が民間人とされる。

 一方、イスラエル軍によれば、イスラエル側は兵士9人を含む14人が死亡した。

 ヒズボラは、ガザを支援するためにイスラエルの軍事施設を標的にしていると主張している。一方、イスラエル軍はヒズボラのインフラを破壊し、国境付近の戦闘員の活動を阻止するために空爆と砲撃を実施しているとしている。(c)AFP