【1月10日 AFP】ラグビーフィジー代表で、世界各国からの招待選手で構成されるバーバリアンズ(Barbarians)のメンバーに選ばれていたLOアピ・ラトゥニヤラワ(Api Ratuniyarawa、37)被告が9日、性的暴行などの罪で禁錮2年10月の有罪判決を受けた。

 ラトゥニヤラワ被告は、英ウェールズ・カーディフでのバーバリアンズの試合を数日後に控えていた昨年10月31日から11月2日にかけて、10代の女性3人に暴行を加えた。裁判では2件の挿入による暴行、及び1件の性的暴行で有罪を認めていた。

 すべての事件は監視カメラで映像がとらえられており、ラトゥニヤラワ被告や全員19歳の被害者はお互いに面識を持っていなかった。

 裁判が行われた英カーディフ刑事法院(Cardiff Crown Court)で影響報告書を読み上げた被害者の一人は、被告に人生を「台無し」にされたと述べている。

 イングランド・プレミアシップのノーサンプトン・セインツ(Northampton Saints)やフランス・トップ14のアジャン(SU Agen)でプレーしていたラトゥニヤラワ被告は、昨年6月には資格停止処分を受けたロンドン・アイリッシュ(London Irish)から放出。バーバリアンズでの試合出場が新クラブとの契約につながることを期待していたが、事実上キャリアに終止符が打たれる判決となった。

 弁護人よるとラトゥニヤラワ被告は被害者への謝罪を望んでおり、「自分自身と家族にもたらした恥」を認識しているという。

 ラトゥニヤラワ被告はフィジー代表として36キャップを獲得し、2015年のラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)、19年の日本大会(Rugby World Cup 2019)に出場した。(c)AFP