【1月9日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は8日、米スポーツ用品大手ナイキ(Nike)社との長年のパートナーシップに終止符を打つと発表した。

 メジャー通算15勝を誇るウッズはX(旧ツイッター)で、1996年に契約して以来、27年間にわたったナイキの支援を感謝した。

 ウッズは「27年ほど前、私は幸運にも世界で最も象徴的なブランドの一つとパートナーシップ結ぶことができた。以降の日々は多くの素晴らしい瞬間や思い出で満たされていて、それに名前を付け始めたら永遠に続けられる」と記した。

 ウッズはナイキとの契約で総額約5億ドル(約721億円)を手にしたと報じられている。
 
 当初、ウッズとの契約は衣料品のみに限定されていたが、ゴルフの魅力を世界的に広げたウッズの活躍もあり、ナイキは後にボールやクラブ製造にも参入した。

 ナイキはパートナーシップを結ぶ中でウッズを断固として支持し続け、2009年にウッズのクリーンなイメージが打ち砕かれた不倫騒動によりキャリアが一変した中でも、それは変わらなかった。他のスポンサーが手を引く中でも、当初からウッズを米プロバスケットボール協会(NBA)のスーパースター、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)と同じく世代を代表する才能ある選手とみていたナイキは、毅然(きぜん)とした態度を貫いた。

 ナイキは2016年にゴルフ用品事業から撤退したものの、ウッズはその忠誠心に報いてウエアを着用し続けた。

 ナイキはこの日、ウッズの象徴となった「サンデーレッド」のシャツを着た写真とともに、「とてつもないラウンドだった、タイガー」とインスタグラムに投稿し、その功績に敬意を表している。(c)AFP