【1月8日 AFP】中東歴訪中のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は7日、カタールの首都ドーハで、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での紛争が拡大し、中東に不安定化をもたらす恐れがあると警鐘を鳴らした。

 ブリンケン氏はカタールのムハンマド・ビン・アブドルラフマン・サーニ(Mohammed bin Abdulrahman Al Thani)首相兼外相と共に記者会見に臨み、「中東は今、深刻な緊張状態にある。この紛争はあっという間に拡大し、さらなる不安定化と苦しみを招く可能性がある」と指摘。

 イスラエルが「民間人の保護を優先」することが必須だとし、軍事作戦には「民間人保護および人道支援措置」が伴わなければならないと強調した。

 一方、イスラエルの閣僚2人がパレスチナ人の移住を奨励するべきだとの考えを示したことについて、「状況が許すようになれば(ガザ市民の)帰還を直ちに実現しなければならない」「ガザを離れるよう強制することがあってはならない」と述べた。(c)AFP