【1月7日 AFP】イスラエル軍によるイスラム組織ハマス(Hamas)掃討作戦が行われているパレスチナ自治区ガザ市(Gaza City)で、何者かにより墓が掘り起こされたため、家族らが遺体を埋葬し直した。

 AFPの動画には、同市アルトゥファ(Al-Tuffah)地区の墓地で、袋に入れられた遺体が盛り土の上にさらされているのが捉えられている。破壊された墓の周りにも遺体が散乱しており、マスクを着用した十数人の男性がシャベルを使って埋葬し直していた。

 ハマスは6日、イスラエル軍が1100基の墓を荒らしたと非難。「最近埋葬された殉教者150人の遺体を盗んだ」と主張した。

 イスラエル軍はAFPの取材に対し、調査中とだけ返答した。

 遺体を埋葬し直していたアリワさんは、同日朝に遺体が掘り起こされていたのを見つけ、驚いたと語った。証拠は示さなかったが、イスラエル軍のブルドーザーが「遺体をひいていった」と訴えた。

 墓地の近くの地面には、トラックが通った跡のようなものが残されていた。

 アリワさんによると、身元が判明している遺体は少ないという。(c)AFP