【1月7日 AFP】レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)は6日、イスラエル北部の同国軍施設にロケット弾62発撃ち込んだと発表した。イスラム組織ハマス(Hamas)幹部が暗殺されたことへの報復だとしている。

 ハマスのサレハ・アルリ(Saleh al-Aruri)副代表は2日、ヒズボラが拠点としているレバノンの首都ベイルート南部で殺害された。米国防総省当局者は、イスラエルが実行したとしている。

 ヒズボラは声明で、「偉大な指導者を暗殺した罪に対する最初の対応の一環」として、「各種ロケット弾62発で(イスラエル北部)メロン(Meron)の航空管制施設を攻撃した」と主張した。

 イスラエル北部各地や同国の占領下にあるシリア領ゴラン高原(Golan Heights)では6日、空襲警報が鳴り響いた。

 一方イスラエル軍は、レバノン領から同日朝に約40発のロケット弾が発射されたのを確認したと説明。それに対し同軍はレバノン南部の「発射施設や駐屯地」など「テロリスト」関連の目標を空爆したとしている。

 ヒズボラは、イスラエル軍の攻撃により戦闘員5人が死亡したと発表した。(c)AFP