ロシア西部主要都市、不安抱く住民を疎開へ ウクライナの砲撃受け
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【1月6日 AFP】ウクライナとの国境に近いロシア南西部ベルゴロド(Belgorod)市当局は5日、ウクライナ軍による相次ぐ攻撃で不安を抱いている住民を疎開させる方針を発表した。
ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は国内の平穏を取り繕おうとしているが、ここ最近のベルゴロドへの攻撃で国民はウクライナ紛争を身近に感じるようになっている。
ベルゴロド州のビャチェスラフ・グラトコフ(Vyacheslav Gladkov)知事は、不安を抱いている住民を疎開させると確約。ビデオメッセージで、「怖い、安全な場所に行くのを支援してほしいという書き込みをソーシャルメディアで目にしている」「もちろん支援は惜しまない。既に数世帯を疎開させた」と主張した。
ロシアが約2年前にウクライナ侵攻を開始して以来、ここまでの措置を講じたロシアの主要都市は他にない。
前日には、ウクライナ軍による砲撃が一晩中続き、少なくとも2人が負傷し、高層ビルの窓ガラスが割れ落ちたことから、住民の間に不安が広がっていた。
この砲撃を受けてベルゴロド市当局は5日、爆風でガラスが飛散するのを防ぐため、窓ガラスにテープを張るよう住民に呼び掛けていた。こうした対策はウクライナ全土で広く行われている。(c)AFP/Victoria LUKOVENKO