【1月5日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に所属するスペイン代表のPGリッキー・ルビオ(Ricky Rubio)が4日、メンタルヘルスの問題と闘っている中で、NBAから引退することを表明した。

 NBAではミネソタ・ティンバーウルブズ(Minnesota Timberwolves)などで12シーズンを過ごしたルビオは、昨年8月にメンタルヘルスの問題に専念することを理由に競技を離れると発表し、その後はプレーしていなかった。

 この日ソーシャルメディアに投稿したメッセージでは、「7月30日は人生で最もつらい夜の一つだった。自分の心が暗い場所へ行ってしまった。その方向に進んでいたのは分かっていたが、状況をコントロールできていないとは全く思っていなかった。その翌日に、プロのキャリアから離れると決めた」とつづった。

 また、時期が来たら自身の経験を共有して同じ状況にいる人々を手助けしたいとの意向を示し、自らの状態については日に日に良くなっていると説明。「NBAのキャリアが終わりを迎えたので、きょうこのメッセージを皆さんに届けたかった」と続けた。

 米スポーツ専門チャンネルESPNによると、2022年7月にキャバリアーズと3年契約を結んでいたルビオは、契約を早期解除することでチームと合意したという。

 ルビオは2009年のNBAドラフトでティンバーウルブズに全体5位指名を受けたが、その後の2シーズンはスペイン1部リーグ(ACB)のFCバルセロナ(FC Barcelona Basketball)でプレー。NBAの通算成績は1試合平均10.8得点、7.4アシストをマークした。

 スペイン代表では主力選手として活躍し、2008年北京五輪では銀メダル、2016年リオデジャネイロ五輪では銅メダルを手にし、2019年のFIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2019)では優勝を果たした。(c)AFP