【12月17日 AFP】2020年の米プロバスケットボール(NBA)ドラフトで、ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)から指名を受けたタイレル・テリー(Tyrell Terry)が、メンタルヘルスの問題を理由に、22歳にして現役引退を表明した。

 米スタンフォード大学(Stanford University)で輝かしいキャリアを過ごしたテリーは、2020年にマーベリックスから2巡目トップの全体31位で指名されたが、NBAでプレーしたのはわずか13試合にとどまった。

 ルーキーシーズンとなった20-21シーズンは個人的な理由で長期離脱し、マーベリックスでの出場は11試合。昨年のプレシーズン合宿中に放出されると、メンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)で迎えた昨季も出場は2試合だけだった。

 テリーは15日、インスタグラム(Instagram)への投稿で「きょう、自分のアイデンティティーの大半をつくった競技から離れることを決断した」と明かし、「素晴らしいことを成し遂げ、忘れられない思い出をつくり、生涯の友もできた反面、人生最悪の時期も経験した。それは自分を成長させる代わりに、自分を破壊し始めるまでに至った」とつづった。

 さらに、NBAで活躍しようというプレッシャーが重荷になったと説明し、不安のせいで「愛情が薄れてしまったもののために、これ以上闘いを続けるのは無理だ」とコメント。今後は「バスケットボール選手以外で自分のアイデンティティー」を追求するのを楽しみにしていると記した。(c)AFP