【12月31日 AFP】スペイン当局は30日、5歳の息子を「いけにえ」にささげようとしていたフランス人カップルを逮捕したことを明らかにした。カップルは息子が「(悪霊に)取りつかれている」と信じていた。

 カップルは21日、南部アルヘシラス(Algeciras)の港で、家族そろってモロッコ北部タンジェ(Tangiers)行きのフェリーに乗り込もうとしていたところを拘束された。

 スペイン治安警察(Guardia Civil)によれば、「フランス出身のカップル」は「サハラ砂漠(Sahara Desert)で5歳の息子を殺害しようとしていた。カップルは息子が(悪霊に)取りつかれていると信じていた」。

 カップルには「精神医学的な問題」が見られ、未成年者略取の容疑で、欧州連合 (EU) のすべての加盟国で有効な逮捕状である「欧州逮捕令状(EAW)」が出されていた。

 カップルは現在、スペインの裁判所によって勾留されている。

 息子は保護されており、健康に問題はない。フランスに帰国するまで、スペインの未成年保護施設に滞在する。(c)AFP