【12月28日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は27日、プロ野球(NPB)のオリックス・バファローズ(Orix Buffaloes)からポスティングシステムでMLB移籍を目指していた山本由伸(Yoshinobu Yamamoto)投手(25)との契約を正式発表し、入団会見を行った。

 契約内容は12年総額3億2500万ドル(約460億円)と伝えられている。ドジャースは今オフ、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)からフリーエージェント(FA)になった大谷翔平(Shohei Ohtani)も10年総額7億ドル(約990億円)の史上最高額で獲得している。

 山本をめぐっては他にニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)やニューヨーク・メッツ(New York Mets)、サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)など多くの球団が獲得に乗り出していた中、ドジャースが争奪戦を制した。

 本拠地ドジャースタジアム(Dodger Stadium)での入団会見で背番号18のユニホームに袖を通した山本は「こんにちは。LAドジャースの山本由伸です。この歴史的な球団の一員となることができ、この上なく興奮しています。ロサンゼルスを新しいホームと呼べることが、自分にとってどれほどの意味を持つのか、言葉では言い表せません」と英語であいさつ。

 ドジャースを選んだ理由については、大谷と同様に優勝を目指してプレーしたかったからだと説明し、「勝ちたいという気持ちと勝ち続けたいというところを自分の中で優先順位に置いていた。そこに一番近いのはドジャースじゃないかと感じた」と語った。

 球団を通じて発表したコメントでは、「ドジャーブルー(のユニホーム)を着ることができ、非常に興奮している。満員のドジャースタジアムでプレーするのが楽しみ」と述べた。

 山本はNPBでの7シーズンで通算172試合に登板し、70勝29敗、防御率1.82の圧巻の成績を記録した。今季は3年連続のパ・リーグ最優秀選手(MVP)と沢村賞に輝き、3年連続で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の投手3冠を達成。大谷と共に出場した第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も制した。(c)AFP