【1⽉4⽇ Peopleʼs Daily】中国は宇宙ステーションの建設で、2021年4月にコアモジュール「天和(Tianhe)」を軌道に投入してから2023年10月の神舟17号(Shenzhou-17)の打ち上げまでに、有人宇宙飛行を13回実施した。宇宙ステーション全体の「Tの字」型の基本構造は2022年内に予定通り完成され、中国の宇宙開発がさらに加速することになった。

 中国は世界で初めて、宇宙ステーションの利用をすべての国連(UN)加盟国に開放した。2022年12月までに、スイス、ポーランド、ドイツ、イタリアなど17か国と23の組織による九つの計画が、中国宇宙ステーション科学実験の第1期分として確定した。分野は宇宙天文、宇宙生命科学・バイオテクノロジー、宇宙医学、宇宙物理、応用新技術などに広がっている。中国有人宇宙飛行プロジェクトの季啓明(Ji Qiming)報道官は、中国は一貫して、他国の宇宙飛行士が中国の宇宙ステーションに入って実験を行うことを歓迎していると説明した。

 宇宙ステーションの建設は容易でなく、リスクや費用は非常に大きい。しかし完成すれば宇宙飛行士の「軌道上の家」になり、科学研究の「宇宙実験室」になり、科学者が重要な成果を達成する機会を提供することになる。中国が自国の宇宙ステーションを自国だけのためではなく全人類のために使用すると宣言したことは、協力とウィンウィンの姿勢をまざまざと示し、開放と包容を十分に体現するものであり、人類運命共同体の構築を推進することの象徴だ。国連宇宙部(UNOOSA)のシモネッタ・ディ・ピッポ(Simonetta Di Pippo)部長は、中国の宇宙ステーション開放は国連の「すべての国に宇宙へのアクセス」イニシアチブの重要な構成部分となる「偉大な模範例です」と述べた。

 中国はこれまでの10年余りで、多くの国家宇宙機関や国際機関と累計2桁台後半に上る宇宙協力協定や了解覚書、さらには宇宙協力大綱を締結し、多くの国際機関の活動に深く参画している。例えば、嫦娥4号(Chang’e-4)や天問1号(Tianwen-1)では、各国の科学者と月や火星の探査データを共同で分析研究している。また、世界に地球観測衛星「高分(Gaofen)」のデータを開放して、「一帯一路(Belt and Road)」沿線および世界150か国以上に宇宙情報による支援を提供している。「一帯一路」宇宙情報回廊やアジア太平洋宇宙協力機構(APSCO)のマルチタスク小型衛星、新興5か国(BRICS)のリモートセンシング衛星「コンステレーション」などの協力プロジェクトを推進している。中国は実際の行動で、人類の宇宙事業の共同進歩と持続可能な発展を推進している。

 中国は自国の宇宙ステーション関連を含め、引き続き開放と共有の発展理念を推し進め、宇宙空間の平和利用に取り組む国や地域と共に、より多く、より踏み込んだ実務協力を展開していく。中国の宇宙関連の科学技術の成果は全人類に幸せをもたらすはずだ。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News