【12月26日 AFP】イスラエル軍は25日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)北部の病院とイスラム組織ハマス(Hamas)に拘束された人質を結び付ける新たな証拠を発見したと発表した。

 軍は今月、イスラム組織ハマス(Hamas)に拘束されていたイスラエル人の人質3人を「脅威」と認識して誤射し、全員を死亡させた。

 軍は、このうち一人の家族が所有するイスラエル・ナンバーのトヨタ自動車(Toyota Motor)製「カローラ(Corolla)」が、ガザ北部ベイトラヒヤ(Beit Lahia)にあるインドネシア病院(Indonesian Hospital)内で発見されたと主張。

「車両から、ロケット推進式擲弾(てきだん)の残骸と血痕が見つかり、この血液は、別の人質のものと特定された」とし、「同車両の発見は、(イスラエル)病院と10月7日の(ハマスによる)残忍な行為との直接のつながりを示している」と述べた。ただし、これ以上の詳細は明らかにしていない。

 AFPは、イスラエル軍の主張を独自に検証できていない。また、インドネシアが資金提供している同病院からも現時点までにコメントを得られていない。

 ハマスは、病院をはじめとする民間のインフラを戦闘員が利用しているというイスラエル側の主張を否定。またインドネシアも11月初旬、病院地下にハマスのトンネル網があるというイスラエルの主張について真実ではないと退けている。(c)AFP