【12月25日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)は24日、クリスマスイブのミサを執り行い、平和への祈りをささげた。今年はイスラエルによるイスラム組織ハマス(Hamas)掃討作戦とロシアによるウクライナ侵攻が、クリスマスの祝いに影を落とした。

 教皇は、「戦争で苦難に直面している人々」のことを考えているとし、「パレスチナ、イスラエル、ウクライナに思いをはせている」と語った。

 また、イエス・キリスト(Jesus Christ)生誕の地とされるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のベツレヘム(Bethlehem)に「今夜、私たちの心はある」と述べるとともに、「この地で平和の君(イエス・キリストのこと)は、戦争の論理によって未だ拒絶され、今日もまた武力衝突が、御子にこの世で宿を見つけることを妨げている」と続けた。

 キリストが馬小屋で誕生したとされるベツレヘムでは、今年は例年のクリスマス行事が事実上中止された。(c)AFP