【12月24日 AFP】米国防総省は23日、インド西岸沖で日本企業が所有するタンカーが無人機による攻撃を受けたと発表した。

 同省によると、攻撃されたのはオランダ企業が運航するリベリア船籍のタンカー「MVケム・プルート(MV Chem Pluto)」。日本企業が所有しているという。

 海上警備会社アンブリー(Ambrey)によれば、同船はサウジアラビアからインドに向かっていた。米紙ウォールストリート・ジャーナルは、運航会社のオランダ企業は、イスラエルの海運大物実業家イダン・オファー氏とつながりがあると伝えている。

 同省によると、攻撃は同日午前10時(日本時間同午後3時)ごろ起きた。火災は消し止められ、死傷者は出ていない。また、「タンカーはインドに向け航行を続けており、通信は維持できている」としている。

 攻撃があったのはインド沖約370キロの地点で、米軍の艦船は近くを航行していなかった。

 現時点で攻撃を行ったことを認めた組織はない。

 イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の軍事衝突開始後、ハマスを支持するイエメンの反体制派フーシ派(Huthi)による商船への攻撃が紅海で相次いでいる。今回の攻撃で、危険地域が広がった形だ。(c)AFP