【12月22日 CGTN Japanese】中国北西部の甘粛省臨夏回族自治州積石山県を震源とする地震が発生した18日夜、同省の中心都市・蘭州市のタクシー運転手が寒さの中、生後1か月に満たない赤ちゃんを車の中に受け入れて助けたことが注目され、その心温まる行為が称賛されています。

 積石山県で地震が発生した18日夜、強い揺れを感じた運転手の巴玉峰さんが急いで屋外に飛び出したところ、赤ん坊を抱いた女性と、その年取った家族が寒い風の中で立ち尽くしているのを発見しました。

 巴さんは自分がタクシー運転手であると紹介し、車に乗って暖をとるように勧めました。4、5分ほどして、子ども2人を連れた女性がやってきました。子どもは10歳前後と4、5歳の様子で、とても薄着でした。巴さんはこの母子3人にも、暖かく安全なタクシーの中に入るよう勧めました。

 その晩、親子らは30分余り車内にとどまり、周りが概ね落ち着いてきてから車を離れました。巴さんは、「地震が発生したとき、私たちは誰もどうすることもできず、私もとても怖かったけれど、他の人が助けを必要としているのを見て、迷わずに手を差し伸べた。冬の寒い中、少しでも暖かくしてもらいたかった」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News