【12月22日 AFP】プロ野球(NPB)のオリックス・バファローズ(Orix Buffaloes)からポスティングシステムで米大リーグ(MLB)移籍を目指していた山本由伸(Yoshinobu Yamamoto)投手(25)が、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)と12年総額3億2500万ドル(約464億円)で契約に合意したと、21日に米紙ロサンゼルス・タイムズなどの複数メディアが報じた。

 ロサンゼルス・タイムズ紙では契約の情報を知る人物の無許可の話として伝えられ、米スポーツ専門チャンネルのESPNもドジャースが他の多くの候補者を打ち負かして山本を獲得したと報じた。

 これに先立ち、この日はニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のアーロン・ブーン(Aaron Boone)監督が、山本を本拠地ブロンクス(Bronx)に誘致するべく背番号18のユニホームをプレゼントしたと明かし、「このまま持っていたいなら、これは彼のものだ」と話していた。他にも、サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)やフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)との面会も報じられていた。

 しかし、山本は球界を代表するスーパースターで同胞の大谷翔平(Shohei Ohtani)とロサンゼルスで合流することが濃厚となった。

 今年行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、大谷とともに日本代表の優勝メンバーとなった山本は、10月にパ・リーグの沢村賞、11月に同年間最優秀選手(MVP)にいずれも3季連続で選出された。

 また、シーズンの最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振の投手三冠も3季連続で達成。この3シーズンの通算成績は49勝16敗、防御率1.44、580奪三振を記録している。(c)AFP