【12月19日 AFP】ローマ教皇庁(バチカン)は18日、ローマ・カトリック教会での同性カップルへの祝福は可能とする見解を示した。大きな議論を呼んでいる問題で、今後も結婚の儀式での祝福は認めないとしている。

 フランシスコ教皇(Pope Francis)が承認した文書には、バチカンは結婚していないカップルや離婚経験者の他、「同性カップルに対しても祝福が可能」とある。「祝福を通じて神のご加護を求める際に、教会が人々に寄り添うことを妨げたり、禁止したりするべきではない」とした。

 だが公開された文書は、カトリック教会の同性婚や結婚に対する立場を変えるものではない。バチカンは、結婚は子どもを持つことを目的とした男女の間でのみで認められるとの長年の立場を強調した。

 バチカンは2021年、同性婚を祝福することはできないとの見解を示していた。(c)AFP