【12月19日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は18日、2024年パリ五輪の陸上競技にロシアとベラルーシの選手が参加することを禁止する立場に変わりはないとしながらも、「世界は変化する」として、状況を注視していると話した。

【写真】IOC本部前でロシアの五輪参加に抗議する人々

 国際オリンピック委員会(IOC)は先日、ウクライナへの軍事侵攻を積極的に支持しないことなどを条件に、団体競技を除いて、中立の立場でロシアと同盟国ベラルーシがパリ五輪に参加することを容認した。

 しかしコー会長は、陸上では両国勢のパリ五輪参加を認めないと明言。この日、AFPを含むメディアとの電話会見でも「それに変更はない」とし、「最も大切なのは、こうした判断を下す各国際競技連盟(IF)の自主性と独立性が非常に重要であると、誰もが認識し始めていることだ」と述べた。

 また、連盟が下した判断は陸上競技にとって最善だと確信しているとした一方で、「世界は5分ごとに変化しており、状況が変わる可能性もある」とも発言。「連盟の作業部会がスポーツ界の状況を注視し、処分解除の場合にはどのような条件が必要がなのか、理事会に助言と指導を行っていくことになる」と補足した。(c)AFP