パリ五輪、陸上では「中立」出場なし 世界陸連会長
発信地:パリ/フランス
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【12月9日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は8日、2024年パリ五輪の陸上競技にロシアとベラルーシの選手が中立の立場で参加することはないと述べた。
世界陸連はロシアがウクライナに侵攻した直後の2022年3月から両国の選手やコーチ、関係者を除外してきた。
一方、国際オリンピック委員会(IOC)はこの日、侵攻を積極的に支持しないことなどを条件に、団体種目を除いて、中立の立場で両国勢がパリ五輪に参加することを容認した。
コー会長はモナコで開かれた世界陸連理事会での会見で、「パリで一部の中立のロシアとベラルーシの選手を目にするかもしれないが、陸上ではないだろう」と発言。「出場資格と代表選考の優先権は各国際競技連盟(IF)にある」と指摘し、「われわれの立場は一貫しており、それが変わることはない」と述べた。
また、「各国際連盟がそれぞれの競技にとって最善の判断を下すのが正しいと考える。これまで当理事会はそのようにしてきた」とし、「われわれの決断は確定している。中立の選手はなしというのが当方の判断だ」と語った。(c)AFP