【12月12日 Xinhua News】中国四川省涼山イ族自治州で建設されていた中国錦屏地下実験室(CJPL)第2期の極低バックグラウンド放射線先進物理実験設備で7日、設備の利用が可能となり、世界最深、最大の極深地下実験施設の運用が始まった。

 第1陣の研究チームとして清華大学や上海交通大学、北京師範大学、中国原子能科学研究院、中国科学院武漢岩土力学研究所などの大学や研究機関による10の実験プロジェクトチームが実験を行う。

 CJPLは錦屏山の地下2400メートルに位置し、総容積は33万立方メートル。厚い岩盤により宇宙線の流量は地表の1億分の1となり、極めて低いバックグラウンドラドン析出やバックグラウンド放射線、宇宙線流量、極めてクリーンな空間などの優位性を持つ。

 同施設は今後、国の重要研究施設として素粒子物理学や天体核物理学、宇宙学、生命科学、岩石力学などを学際的にカバーする世界レベルの深地科学研究センターを目指し、国の科学イノベーションプラットフォームの飛躍的向上を支える。(c)Xinhua News/AFPBB News