【12月1日 AFP】カタール外務省は1日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での戦闘休止合意が同日失効し、イスラエル軍がガザへの爆撃を再開したことを受け、国際社会に対し、ガザでの衝突を止めるため迅速な行動を起こすよう要請した。

 同省は声明で、合意失効直後に爆撃が始まったことは「仲介活動を複雑にし、ガザ地区の人道上の大惨事をさらに悪化させる」として、国際社会に対し、暴力行為を阻止するための迅速な行動を呼び掛けた。

 さらに、「民間人に対するあらゆる形態の攻撃や集団的懲罰、ガザ住民の強制移住の試みへの非難と、即時停戦」を訴えた。

 カタールはエジプトと米国の支援を受けて仲介交渉に尽力。戦闘休止は2回延長され、計7日間に及んだ。

 だが1日に戦闘休止合意が失効すると、イスラエル軍は戦闘再開を表明。ガザの保健当局は、合意失効後の数時間ですでに29人が死亡したと発表した。

 カタール外務省は、イスラエルとハマスが「戦闘休止に戻ることを視野に」協議を続けているとしている。(c)AFP