【11月28日 CNS】今年に入ってから、中国・河南省(Henan)洛陽市(Luoyang)の漢服(中国漢民族の伝統服)が頻繁に話題に上り、注目度を高めている。洛陽は「革新的な創造性、没入型体験、若者向けの消費、モバイル端末による発信」を強調し、全産業チェーンと文化観光リソースの深い統合を継続的に育成し、洛陽漢服の名を売ることができた。   

 業界関係者は、洛陽が漢服を介して、文化観光市場の転換と発展の核心的な秘密を見つけたと語った。   

 統計によると、洛陽市には400以上の漢服体験店があり、漢服のデザイン、製造、レンタル・販売、メイクアップ・スタイリング、同行撮影などのサービスを含む産業チェーンを形成し、全市が漢服の「舞台」になっている。

 さらに、洛陽は漢服の要素を他の産業チェーンの結節点に組み込み、「漢服+パフォーマンス」「漢服+探究学習」「漢服+祭り」を創出し、観光客の漢服体験を多次元的に、持続的に豊かにしている。

 そして、「漢服+劇本殺(マーダーミステリー)」は洛陽市が文化観光産業の新たなチャンスをつかんでいる一例だ。多くの文化観光の超人気IP(知的財産権)によって、洛陽は頻繁に「ブレイク」しており、独自の特色を持つ都市の象徴を形成している。   

「超人気IPを通じ、漢服体験と他の業態とのコラボレーションや融合を促し、新業態、新サービスを形成し、多様な体験によって観光客に旅行の記憶を強化させる。同時に、オンラインチャネルを通じてホットトピックと都市マーケティングの相互伝播を推進し、都市の熱度を持続的に高めることが、洛陽の『漢服経済』を『ブレイク』させるもう一つの秘訣だ」と、業界の専門家は述べた。

 漢服による効率的な集客のおかげで、洛陽の都市マーケティングは一発で成功した。抖音(Douyin)、微博(ウェイボー、Weibo)、快手(Kuaishou)、小紅書(Red)などのソーシャルメディアプラットフォームと協力し、検索ワード人気ランキング活動を共同で企画し、携程(シートリップ、Ctrip)、美団(Meituan)などのオンライン消費のプラットフォームで漢服体験を正確にプッシュする。美団、大衆点評(Dazhong Dianping)のデータによると、今年1月から7月まで、洛陽漢服関連の店舗数は700店舗を超え、オンラインの注文量は昨年比で600パーセント以上増加した。

 千年古都の洛陽では、いたる所で新たな活力が奮い立っている。インターネットプラットフォームを利用してオンラインチケット購入、通関認証、ポイント交換などの新たな遊び方を設計し、若者を観光地でのチェックインに引き付ける。革新的な最低39元(約804円)からの漢服体験セットを提供し、若者の低消費基準と深い体験の需要に効果的に応える。漢服ショー、電糖公園音楽祭、Cosplay漫画展などのイベントは、若者の多様な社交とサークルカルチャーの需要を満たし、消費トレンドをリードする。(c)CNS/JCM/AFPBB News