【11月28日 AFP】2024年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)の暫定エントリーリストが27日に発表され、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスで通算7度の総合優勝を果たした伝説的ライダー、バレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)の参戦が明らかになった。

 二輪から四輪に転向した44歳のロッシは、BMWとタッグを組むベルギーのチームWRT(Team WRT)のドライバーとして、LMGTEアマクラスに代わって新設されたLMGT3クラスに出走する計18台のマシンの一つを駆る。

 来年6月15日から16日にかけて行われる第92回ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race 2024)に出場すると見られているロッシは、そのサポートレースである今季の「ロード・トゥ・ルマン(Road To Le Mans)」でWRTのステアリングを握り、見事に優勝を果たした。

 元レースドライバーであるビンセント・ボッセ(Vincent Vosse)氏が共同創設者に名を連ねているWRTは、24年シーズンのマシンとして最高峰のハイパーカークラスに「BMW M Hybrid V8s」、LMGT3クラスに「BMW M4 GT3」のそれぞれ2台ずつを投入する。ロッシのチームメート2人については、まだ明らかにされていない。

 ロッシは「今季を過ごしてすでにクルマには慣れ親しんでいるけれど、三つの違うカテゴリーから3人のドライバーがそろうというフォーマットは、自分にとって初めてのことになる」とコメントした。

 一方、元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のポーランド人ドライバーであるロベルト・クビサ(Robert Kubica)も、フェラーリ(Ferrari)からハイパーカークラスに参戦する。23年シーズンは、下部カテゴリーのLMP2で総合優勝を果たした。

 F1の伝説的ドライバーであるミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の息子、ミック・シューマッハ(Mick Schumacher、ドイツ)も先日、アルピーヌ(Alpine)からハイパーカークラスに参戦することが発表されている。(c)AFP