【11月27日 AFP】ロードレース世界選手権、最終第20戦バレンシアGPは26日、MotoGPクラス決勝が行われ、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のフランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)が優勝を飾り、総合2連覇を達成した。

 バニャイアは、タイトル争いの唯一のライバルであるプラマック・レーシング(Pramac Racing)のホルヘ・マルティン(Jorge Martin、スペイン)が、レース序盤にクラッシュしたことで王座が確定した。

 マルティンは6番グリッドから見事なスタートを切って2番手に上がりバニャイアにプレッシャーをかけたが、2周目に両者の接触があり、惨事を回避したもののマルティンは8番手に転落。するとその数周後、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)と接触したマルティンは今度は自身を守り切れずクラッシュし、リタイアとなった。

 ポールポジションからスタートしたバニャイアは、前週の第19戦カタールGPを制したグレシーニ(Gresini Racing MotoGP)のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Fabio Di Giannantonio、イタリア)のチャレンジを受けたものの、冷静にフィニッシュを迎えて今季7勝目を挙げた。

 2番手でジャンアントニオ、3番手でプラマックのヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)がフィニッシュしたが、その後ジャンアントニオのタイヤ圧に違反が発覚。これでジャンアントニオは3秒のペナルティーを受けて4位に降格し、ザルコが2位、レッドブルKTMファクトリー・レーシング(Red Bull KTM Factory Racing)のブラッド・ビンダー(Brad Binder、南アフリカ)が3位に入った。

 自身のタイトルについてバニャイアは「夢だ。本当にうれしい」と喜んだ。

 9月の第11戦カタルーニャGPでクラッシュし、足を負傷していたバニャイアは続けて、「バルセロナ(カタルーニャGP)の足のけがで本当に大変だったけれど、素晴らしいシーズンだった。レースに勝ってタイトルを勝ちとることを夢見てきた。今シーズン見事な仕事をしてくれたチームに敬意を表したい」と述べた。(c)AFP