【11月23日 AFP】ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は22日、オンライン形式で開かれた20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)で、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対してウクライナ侵攻をやめ、全軍を撤退させるよう求めたと明らかにした。プーチン氏がG20サミットに出席するのは、侵攻開始後初めて。

 ショルツ氏は共にサミットに出席したイタリアのジョルジャ・メローニ(Giorgia Meloni)首相とベルリンで共同記者会見を行い、「プーチン大統領にウクライナへの攻撃をやめ、ウクライナの領土から軍を撤退させるよう求めた。そこでようやく戦争が終結する」と述べた。

 メローニ氏はプーチン氏のサミット出席について、モスクワを離れる必要がなかったため「容易だった」と指摘した。

 メローニ氏はプーチン氏のウクライナ和平に向けて取り組むという申し出を歓迎する一方、「ウクライナには侵略者と被侵略者がいることを忘れてはならない」「ロシアにとっては極めて簡単なことだ。侵攻した地域から軍を撤退させればいい」と強調した。(c)AFP