【11月22日 CNS】中国・江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)の南京博物院(Nangjing Museum)はこのほど、創立90周年を記念して「玉潤中華-中国玉器1万年の絵巻」と「90年の春秋の実り-南京博物院コレクション」の2大展覧会を開催した。

 顔は人間、体は魚という南唐時代の置物「人頭魚身桶」や、釉薬(ゆうやく)の下に松竹梅を描いた花瓶「釉里紅歳寒三友紋梅瓶」など、数百点の国宝級コレクションを展示している。

「人頭魚身桶」は1950年に江蘇省南京市江寧区(Jiangning)の南唐第二陵墓から出土した。人頭魚身は、空想の動物が多く描かれた中国古代の地理書「山海経」の中で、羽を持つ半人半魚の「海神」として登場する。人頭魚身桶は、首を立てて頭が高くそりあがっており、頭に冠状の帽子をかぶっている。突き出た背びれはフナに似ており、肩の突き出た隆起は鳥の翼の付け根に似ている。

 11月6日には南京博物院で創立90周年大会と記念フォーラムを開催。90年の発展を振り返り、時代に応じたさらなる発展について話し合った。(c)CNS/JCM/AFPBB News