【11月21日 AFP】世界保健機関(WHO)は20日、パレスチナ自治区ガザ市(Gaza City)にあるガザ地区最大のシファ(Al-Shifa)病院から退避した乳児28人が同日、エジプトに無事移送されたと明らかにした。

 WHOによると、乳児28人はガザ南部のラファ(Rafah)検問所を通り、エジプト入り。「全員が深刻な感染症にかかっており、継続的な治療を受ける必要がある」という。

 シファ病院からは当初、乳児「31人」がいったん、ガザ南部の病院に退避したと伝えられていた。エジプト政府系のアルアカヘラ・ニュースは、「29人」が同国に到着し、保育器に入れられたと報道。人数が減った理由については明らかにされていない。WHOはその後、「28人」に修正した。

 WHOによれば、ガザの保健当局が家族の居場所を突き止められなかったため、身内に付き添われている乳児はいなかった。

 イスラエル軍は、乳児の移送が「円滑に行われるよう協力した」と主張している。(c)AFP