【11月21日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)でイスラム組織ハマス(Hamas)が運営する保健当局は20日、ガザ市内のインドネシア病院(Indonesian Hospital)から患者200人が退避したと発表した。

 保健当局の報道官、アシュラフ・クドラ(Ashraf al-Qudra)氏はAFPに対し、赤十字国際委員会(ICRC)の協力の下、ガザ市北部ジャバリヤ(Jabaliya)にあるインドネシア病院から200人がバスで南部ハンユニス(Khan Yunis)のナセル病院(Nasser Hospital)に移送されたと明らかにした。

 同氏は「院内にはなお400人の患者がおり、ICRCと協力して退避させる」とした上で、院内と周辺には「約2000人の避難民」がいると指摘した。

 さらに「イスラエル軍はインドネシア病院を包囲している」とし、ガザ地区最大のシファ(Al-Shifa)病院でも「同様の事態が起きるのではないかと懸念している」と述べた。

 ハマス当局はこれに先立ち、インドネシア病院周辺に数十台の戦車と装甲車が配備されており、同院が攻撃を受けたと主張。クドラ氏もこの日午前、イスラエル軍の攻撃で患者と付き添い12人が死亡、数十人が負傷したとしていた。(c)AFP