【11月19日 AFP】世界保健機関(WHO)は19日、パレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)最大のシファ(Al-Shifa)病院について「死の領域」になっているとし、残る人々の即時退避の必要性を訴えた。WHOはこの前日、病院を緊急視察していた。

 WHOは医療関係者や物流などロジスティクス専門家、治安担当者などから成る国連ミッションの一員として、18日に「極めて高いリスク」を伴う短時間の訪問を決行。滞在時間は1時間にとどまったという。

 イスラエル軍は同日、院内の約2500人の避難民に退避を命令。訪問はその後に行われた。WHOは「ミッションが到着した時点では、避難民や歩くことができる患者、職員の一部はすでに病院を離れていた」としている。

 WHOは声明で、院内の状況は「絶望的」だとし、「WHOと協力機関は、患者とその家族、医療関係者の即時退避に向けた計画の策定を急いでいる」とした。院内に残っている患者は291人、医療関係者は25人という。(c)AFP