【11月17日 AFP】23F1第22戦ラスベガスGP(Las Vegas Grand Prix 2023は)16日、コース上のマンホールのふたが外れたことが原因で、フリー走行1回目がセッション開始からわずか9分で中止となった。同GPのサーキットでレースが行われるのはこの日のフリー走行が初めてだったが、最悪のスタートとなってしまった。

 セッションはフェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)の車体にマンホールのふたが当たって赤旗中断となり、その後しばらくして主催者が再開しないことを発表した。

 国際自動車連盟(FIA)は「点検の結果、マンホールのふたの回りのコンクリートの枠に不具合があった。これから他の全てのマンホールのふたの確認を行う必要があり、しばらく時間が必要になる」と説明。フリー走行2回目が現地時間17日午前0時開始予定となっている中で、主催者はチェックと必要な修理のため時間との闘いに直面している。

 今回のアクシデントでサインツのマシンはダメージを負った。フェラーリはダメージを確認中だとしながらも「かなり広範囲に及んでいるようだ」と明かし、フレデリック・バスール(Frederic Vasseur)代表は、サインツがフリー走行2回目に出走するのは無理だと憤った。

 アルピーヌ(Alpine F1)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)のマシンもダメージを負い、チームはシャーシーの変更を余儀なくされた。

 F1では2019年のアゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2019)でも同様の事故が発生し、そのときは当時ウィリアムズ(Williams)のジョージ・ラッセル(George Russell)のマシンが、浮いていたマンホールのふたと接触し、フリー走行1回目が中止となっていた。(c)AFP/Simon EVANS