【11月13日 AFP】米軍は12日、中東に駐留している部隊に対する攻撃への報復措置として、シリア東部にあるイラン関係施設への攻撃を行った。これについて英国を拠点とするNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は翌13日、親イラン派の戦闘員少なくとも8人が死亡したと報告した。

 ロイド・オースティン(Lloyd Austin)米国防長官は12日、「米軍はきょう、イラクとシリアに駐留する米兵への攻撃を受け、イラン革命防衛隊(IRGC)およびイランと関係がある複数の組織が使用するシリア東部の施設に高精度攻撃を実施した」と発表。

「攻撃は、アブカマル(Albu Kamal)近郊にある訓練場とマヤディン (Mayadeen)近郊にある隠れ家に対して行われた」という。

 シリア人権監視団は、この攻撃で「少なくとも1人のシリア人、複数のイラク人を含む計8人の親イラン派戦闘員が死亡した」と報告。

 アブカマル郊外の町にある武器庫が完全に破壊され、弾薬に引火して爆発が相次いだほか、マヤディンでは、ロケットの発射台が標的になったとしている。

 先月17日以降、在イラクおよびシリア米軍への攻撃が45回以上発生しており、米兵数十人が負傷。米側は、こうした攻撃を抑止するために武装組織への攻撃を行っていると説明している。(c)AFP