【11月13日 AFP】ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は12日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で続くイスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)との武力衝突の「即時」停戦には反対するとの考えを示した。国際社会からは停戦を求める声が大きくなっている中での発言となった。

 ショルツ氏は、地方紙ハイルブロナー・シュテメ(Heilbronner Stimme)主催の討論会に出席し、「即時停戦も長期停戦も結局は同じ結果を招くだけだ。望ましくないと考える」と述べた。

「どちらもハマスに態勢を立て直し、新しいミサイルを入手する機会をイスラエルが与えることになる」とし、必要なのは「人道的一時停戦」と訴えた。

 同氏の考えは、多くのアラブ諸国をはじめ、フランス、トルコの考えと相反する。

 ガザ地区を実効支配するハマスは先月7日、イスラエルを急襲。約1200人を殺害した。イスラエルによる報復攻撃が続いており、ハマスの保健当局によると、これまでに1万1000人以上が死亡した。多くは民間人だという。(c)AFP