【11月13日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は12日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への攻撃停止に向け米国に圧力をかける必要があるとの考えを示した。ただ、米政府がガザをパレスチナ領として認めない限り、いかなる合意もできないと述べた。

 エルドアン氏は11日、サウジアラビアの首都リヤドで、アラブ連盟(Arab League)とイスラム協力機構(OIC)の合同首脳会議に出席。同会議は、イスラエル軍の軍事作戦を「残虐」だと非難する共同声明を採択したが、同国への懲罰的措置については合意に至らなかった。

 エルドアン氏は帰国便の機内で同行記者団に対し、「エジプトや湾岸諸国と協議し、米国に圧力をかける必要がある」「米国と西側諸国はイスラエルへの圧力を強めるべきだ。確実に停戦につなげることが重要だ」と語った。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領と会談する可能性も否定しなかった。

 一方で、「バイデン氏がガザをパレスチナ領ではなく、占領国イスラエルの土地と見なして(ガザ紛争に)対処するなら、わが国としては同意できない」と強調した。(c)AFP/Fulya OZERKAN